朝比奈さんの作品に触れた時、先ず引かれるのは、その鮮やかなブルーで描かれた動植物の絵柄・・・

何とも愛らしいその絵柄と、あたたかなぬくもりを感じる作風に一瞬で魅了されました!

またどの作品も実用的な作品ばかりで、作品としての魅力と併せて、「使ってみたい!」と思えるその作風も特徴です。

この愛らしい動植物達が日常の食卓に並ぶその光景を想像してみて下さい。

何だかとてもあたたかな気分になるのは私だけでしょうか・・・



■「片口」

朝比奈さんの作品では、この片口も人気作品の一つです。

普通に中鉢として使われるのもよし、またおもてなしの際など、酒器として使われるのもよし、万能の器として我家でも重宝しております!



■片口とは

片口(かたくち)とは、口縁の一部に注ぎ口のついた器のことです。

口縁部の片側に注ぎ口があることから片口と呼ばれ、鉢や壺のほか大型の甕にも見られる器形で、古いもので縄文土器や弥生土器にも見られ、私達日本人には、馴染みのある形状なんです。

その一般的な用途としては、お酒などの液体をそそぐ注器、液体を計量して注ぐための計器、その他、普通に食材を盛る器として広く普及しています。

作品を見るとお分かりの通り、その注ぎ口がアクセントになっていますね。







※本商品は、お届けまでに1ヶ月〜2ヶ月程お時間を
頂戴する場合がございます。予めご了承下さいませ。


五山焼 朝比奈克文氏でポイント還元!"

五山焼(いつつやまやき) 「片口 中鉢 (アジサイ)」 〜信州の陶芸家 朝比奈克文氏 陶芸作品

価格: ¥5,500 (税込)
[ポイント還元 275ポイント〜]
メーカー: 五山焼(朝比奈克文)
型番: IYN1004
数量:
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商品仕様

製品名: 五山焼 片口 中鉢 (アジサイ)
型番: IYN1004
メーカー: 五山焼(朝比奈克文)
外寸法: 幅175mm × 奥行150mm × 高さ75mm

朝比奈克文氏プロフィール
1956年 長野県牟礼村に生まれる。父母方共、祖父は鍛冶屋を営む
1975年 県立長野高等学校卒業
1980年 多摩美術大学油絵科卒業
1984〜90年 栃木県益子町の塚本製陶所にて研究生として6年間修行する
1990年 郷里にて「五山焼」と称し作陶を開始する
現在 個展、グループ展等を中心に活動、長野県陶芸作家協会所属



■陶芸家「朝比奈克文氏」からのメッセージ

この地にて、「作る人」になりたいと決意して、27歳の時に修行に出ました。そして今、焼物はすっかり私の仕事となりました。とても感謝しております。

東の高社山からこちらを見れば、五つの山が並んで見えます。「マミクトイ」と言って、右から斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山です。そして山々と空と雲に微妙な光を反射している所に野尻湖があります。これが「我がふるさと」です。

それぞれの山々は個性の違う巨人のようであり、湖は優しさを与えてくれます。

私は、地道に五本の指でする[手仕事」に願いを掛けました。

わらび紋から始まって、葉紋、草紋、もみじ、魚、兎、トンボ、鳥と単純化した動植物の絵付けを施した陶器を作っています。ちょうど祖父達が鍛冶をしたように、焼物を作り、また新しく、楽しいものを作り、皆さんに喜んで頂ければ幸いです。





■陶器と磁器の違い

一般的に焼物(やきもの)と言われている物は、大きく分けて「陶器」と「磁器」に分けることが出きますが、日本の代表的な「陶器」には、瀬戸焼 唐津焼、美濃焼、常滑焼、益子焼、信楽焼、萩焼、笠間焼等があり、「磁器」には有田焼(伊万里焼) 、九谷焼、砥部焼、波佐見焼等があります。

現在国内外問わず、多く使われている食器類は、「磁器」のものが多いようです。

さて、この二つ「陶器」と「磁器」の大きな違いは、簡単に言いますと原材料の違いとなります。

「陶器」は、主な原料に陶土(粘土)を使い、焼成温度は約800〜1300℃と言われ、いわゆる土物と呼ばれるものです。その焼成温度は比較的低いため、十分に焼し締まることがなく、吸水性がありますが、通常は釉薬を施すため水を通すことはありません。また熱しにくく冷めにくい(熱伝導率が低い)という特徴もあります。

一方「磁器」は、陶石を粉砕した石粉を使い、焼成温度は約1200〜1400℃と「陶器」に比べると高温で焼かれます。そのため、焼が締まってガラス化しているため、吸水性はほとんどありませんが、熱しやすく冷めやすい(熱伝導率が高い)という特徴があります。

このように、「陶器」の場合、「磁器」と比べて低い焼成温度で焼くこととなりますが、この状態だと吸水性が極めて高く水が染みてしまうため、通常は、ガラス質の釉薬をかけてもう一度焼くことで表面がつるつるしたものになり吸水性を防ぎます。また土と珪石の結び付きが「磁器」よりも弱く、器としての硬さも「磁器」よりは脆いため、割れにくいよう比較的厚めに作られているもの特徴です。

一方「磁器」は、高温で焼くことで長石と珪石が結晶化し、とても硬くなります。そのため「磁器」の方が「陶器」よりも軽いのは、強度を保ったまま器をより薄くできるからなのです。また、ガラス質が多いため、磁気の中には光にかざすと少し透き通るものがあるのも特徴で、「磁器」の方が透明感を感じるのもこのことが理由かもしれません。

以上のことから、世界でも多く使われている「磁器」の方が「陶器」よりも優れているように思えますが、実は必ずしもそうとは言えません。。。

確かに「磁気」は軽くて丈夫であり、またデザイン的にも優れたものが多いことは事実ですが、熱伝導性が高いため、つまり熱いものを入れると短時間で器まで熱くなってしまいます。そのためティーカップ等に取っ手がついているのもこのためかもしれませんが、熱伝導性が高いということは、その反対に器の中身が冷めやすいということにもなります。

その点「陶器」ですと、厚めに作られるだけでなく、ガラス質の釉薬の間に細かい隙間を含んだ素焼きの部分があるため、熱伝導性が低い構造になっています。このことから、熱を放出しにくく、より長く器の中身を温かな状態で保つことが可能となります。

つまり、温かな飲み物やお料理を、より美味しい状態で保つことが出来るのが「陶器」ということになります。

以上のことから、現在多くのご家庭で使われている「磁器」の食器は、軽くて扱いやすく、また高級感のある絵付が施されたものも多いため、様々な用途で使われていますが、基本的に温かいものを食べる時には「陶器」の方が、より美味しくいただけるということになります。



■陶器と磁器の見分け方

●高台が茶褐色で触るとざらざらしているのが「陶器」、白で質感がなめらかなものは「磁器」。ただ、陶土によってはかなり白っぽいものもありますが、そんな場合でも、ざらざらしている場合には「陶器」、しっとりとなめらかなものなら「磁器」となります。

●「陶器」は硬度が低いため、薄手のものを造ることは難しいです。一方「磁器」は硬度が高いため、薄手に作ることが可能です。もちろん、使用目的や作品として厚手に作られている場合もありますが、薄いものであれば、まず「磁器」とみて間違いありません。また、薄い「磁器」は、光にかざすと透ける特徴があり、叩いた時の音が、「キン」という澄んだ音がします。一方「陶器」では、薄いものでも光は通しませんし、音はくもったような音がします。

●「陶器」は土で出来ているので肌合いが少し荒く、釉薬のかかり方も、少しムラになったりします。しかし、それが独特の表情となり、二つと同じものが無いのが「陶器」の特徴です。一方「磁器」は、均一に釉薬をかけるため、ムラや垂れなどが無いものがほとんどです。また「磁器」は絵付けや形の美しさなどで表情をつくります。



■「陶器」と「磁器」使用上の注意点

●「陶器」は給水性があるため、盛り付けた料理の汁や臭いを吸着してしまいます。そのため、使用の前に30分程度水につけておくと臭いや汚れがつきにくくなります。また、臭いだけでなく、長くつかっていくとシミなどにもなるので、大事な陶器は水につけてから使いましょう。「磁器」にはこの必要はありません。

●電子レンジは、「陶器」も「磁器」もどちらも問題ありませんが、もし高価で大事にしているものであれば、使用は避けた方が良いかもしれません。また金や銀をあしらったものは、燃えてしまいますので使用はできません。



五山焼(いつつやまやき) 「片口 中鉢 (アジサイ)」 〜信州の陶芸家 朝比奈克文氏 陶芸作品

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