台風19号…
台風19号が過ぎ去ってから
一週間が経ちました。
先ず先般の台風19号により、
被害にあわれた方々におかれましては、
謹んでお見舞い申し上げます。
多くの方々が、今尚大変な状況にあり、
復旧・復興はまだまだこれからかと存じます。
どうか一日も早く、
穏やかな日常を取り戻せますよう
ご祈念申し上げます。
こちら信州長野市も、
今回は多くの方々が被災されました。
メルマガでは、
随時こちらの状況をお知らせしてまいりましたが…
その後、数々の励ましのお言葉やメッセージ、
またご支援やご寄附のお申し出等々…
本当に多くの皆様からのあたたかいお言葉に、
何度も目頭を熱く致しました。
本当に、只々感謝しかありません。
お陰様で、
信州健康倶楽部は、
ほぼ通常通りの営業に戻っております。
一部配送の遅延や、
クール便での対応が困難な状況は続いておりますが、
ほぼ支障なく営業が出来る状態になりました。
さて、ようやく地区一帯の片づけも一段落したため、
本日千曲川の決壊により被害の大きかった地域へと、
お見舞いとお手伝いを兼ねて足を運んでまいりました。
しかしその状況は想像以上…
汚泥に飲み込まれた家屋や田畑…
瓦礫や災害廃棄物の山…
ここまで破壊尽くされ状況を目の当たりにしますと、
最早立ち尽くすしかありません。。。
この状況の中から、
いったいどれだけの方々が
再起を果たすことが出来るのでしょう…
これは個人の力では
かなり厳しいと感じました。
付近にあるヤマト運輸さんの
地域統括集配センター(通称ベース)は、
逸早く営業再開されておりますが…
その他の企業や個人店舗等は、
営業再開どころか、このまま廃業するしかないのでは…
というような状況です。。。
これを自己責任として
片づけてしまうのは…
余りにも…
余りにも酷い話…
今回決壊した堤防は、
数年前に補強された堤防です。
しかし 今回のような越水は
想定外だったのでしょうか…
例えどんなに補強したとしても、
越水してしまえば、堤防の決壊を防ぐことは難しい…
また仮にスーパー堤防にしたとしても、
越水による被害は食い止めることが出来ません。
行政や学者の方々は、
これまでにない巨大台風の力によって、
これ程までの影響が出たことを強調されます。
でも本当にそれだけなのでしょうか…
こんなことを言っても、
後の祭りではありますが…
仮に、もし越水を想定した設計であれば、
耐越水型堤防等の導入で、
被害を最小限にすることが出来たかもしれません。
また地域の治水対策として、
ダム建設を優先してきたという事実もあります。
更には、
支流をコンクリートで固め…
森を切り開き、
メガソーラ施設をあちこちに建設し…
田んぼを埋め立てた、
無計画な造成をしてきた結果では…
全て自然の治水能力を削ぐ行為を
行ってきた結果です。。。
そして私達一人一人も、
今一度先人達が残した歴史を再確認し、
自らの生活の拠点となる住居…
その住居が何処に位置しているのかを、
再認識しなければならないと感じます。
災害の歴史は、
その多くが歴史として保存されています。
インターネットでも、
地域の図書館でも調べられます。
私自身、
数年前住居と仕事場の移転を考えた時…
先ず前提となったのが、
街から自然の中への移転でした。
その次に考慮したのが、
南東に開けた土地…
これは朝陽のエネルギーを
取込めることを目的にしています。
そして次に考慮したことは、
歴史上地滑りの少ないことでした。
信州のような山の多い地域では、
河川の氾濫と同じく地滑りによる災害が多いからです。
なので地質の状況は、
十分に考慮しました。
そしてもう一つは、
土地が角地でないこと…
当時は
未だこれくらいしか考慮しませんでしたが…
今ではここに…
周辺の山々の地形や、
地下水や河川の位置、
更に送電線や電線との位置関係にまで至ります。
そのくらい、
住居の位置というものは
重要だという認識をしています。
その上で…
どんな建物に住むか…
材料は何か…
間取りはどうか…という話になります。
今日も被災地では…
一日も早く日常を取り戻すために、
必至に作業をされています。
恐らくどんな形であれ、
皆いずれ日常を取り戻すことは出来ると思います。
しかしそれで良しとしてはならないと
強く感じています。
災害対策と称して、
本当の対策が講じられていないという事実…
先日は大阪の著名な方が、
河川は、都市機能を守るため、
その手前で氾濫するように設計されている…
等という発言もあったようです。
私達庶民は、
本当のことを知らされていないんです。
その昔、沼地や湿地帯だった所にも、
今や住宅が立ち並びます。
不動産屋さんや住宅メーカーさんは、
知っていてもそこまで教えてはくれません。
なぜなら売り上げになれば良いからです。
だから私達庶民は、
ボーっとしていてはいけないんです。
今回長野市で水害のあった地域の地名は、
赤沼・長沼・津野・柳原等…
地名からも災害の歴史が
容易に想像出来ます。
例え先祖代々そこに暮してきたとしても、
それに縛られてはならないと感じます。
自らが命を失ってしまっては、
元も子もありません。
それ程までに、
住居というものを真剣に、
そして慎重に考えなければならないと強く感じました。
そしてもう一つ…
今回全国に及ぶ大きな被害となった台風でしたが、
様々なところで自粛の空気が広がっているようです。
でもこんな時だからこそ、
元気な地域では経済活動を、
いつも以上に活発にして欲しいと思います。
それが巡り巡って、
被災地の復興へと繋がります。
もしここで自粛してしまっては、
更に経済は落ち込み、結果税収も落ち込みます。
税収が落ち込めば、
復興へ回る予算もなくなるでしょう…
私達人間のカラダのしくみと一緒です。
何処かが怪我をすれば、
それを補うために他の部分は活動を活発にし、
その能力を上げます。
そして怪我を治すのは、
その周辺組織と白血球等の専門部隊です。
どうか元気な地域では、
普段同様日常を楽しみ、
そして得意なことをどんどんと伸ばしていって下さい。
被災地の復興は
正にこれからです。
恐らく日が経つごとに、
メディアでも取り上げられなくなり、
ボランティアの数も日に日に減っていくでしょう…
正にそこからが本番です!
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