鳥の社会

   

   

   

立春を過ぎてから…
気温気候の乱高下は更に激しくなり…

   

大雪が降ったかと思えば…
その後一気に4月並みの気温に春一番!

   

またその後は再び真冬並みの寒波…

   

そして昨日今日と、
ここ長野市でも15℃越え…

   

ここ1~2週間の寒暖の差は
本当に凄いですね!

   

皆さま体調管理…
気温気候の変化にはくれぐれもご留意く下さいネ。

   

さて…

   

このように気温が高くなってきますと…

   

森の野鳥や
小動物達の動きも活発になってきます。

   

我家では数年前から、
冬季期間限定ショップ♪

   

庭に餌台を置いて…

   

野鳥のための、
「ひまわりショップ」を開店しております(^^♪

   

そこに訪れる可愛い野鳥達…

   

毎朝その姿をリビングから見て
その愛らしい姿を楽しんでおります(^^♪

   

年々訪れる野鳥の種類も増えてきまして…

   

今では…

   

シジュウカラ
ヤマガラ
ゴジュウカラ
コガラ
イカル
シメ
ミヤマホオジロ
カケス
スズメ…etc

   

が入れ代わり立ち代わりやってきます(^o^)

   

皆とっても可愛いのですが…

   

観察をしておりますと…
それぞれに特徴があることに気づきます。

   

先ずカラ類である
シジュウカラ
ヤマガラ
コガラ
ゴジュウカラ達…

   

これらカラ類の特徴は…

   

餌の少ない冬場になりますと、
彼らは種の枠を超えて共同生活(混群)をなしているところです。

   

一般に種の違うもの同士が
群れを作って暮らすことはありませんが…

   

カラ類は皆で餌を探して
見つけたその餌を分かち合います。 

   

なので餌台にも
一羽づつ順番に下りてきては、
ひまわりの種を一粒づつ加えて飛び去り…

   

どうやらそこには、
上下関係がないようです。

   

一方イカル等…
同種で群れを作って暮らしているものたちは…

   

チカラの強いものが餌台を独占し、
他のものが餌台にやってくると威嚇して追い払います。

   

そしてそのチカラの強いものが
満足して飛び去りますと…

   

今度はナンバー2がやってきて…
他のものは、そのおこぼれを拾っているという感じ…

   

つまりそこには、
上下関係があるようです。

   

また群れを作らず、
単独行動をしているシメやホオジロ等は…

   

寄ってきた他の種を
威嚇まではしないものの…

   

餌台にどっしり陣取って、
お腹いっぱいになるまでまったく動こうとしません。

   

こうして見ますと…
何やら私達人間社会と何ら変わらないことが分かります。

   

カラ類は、
種の壁を越えて共存する多民族国家…

   

カラダが小さいだけに、
チカラではなく知恵をみにつけ…

   

相互扶助の精神…
互いに助け合って皆で協力し合って生きていく
調和の社会を築いているようです。

   

一方イカル等…

   

同種で群れをなしている…
或いは単独行動している鳥達は…

   

力の強いものが種を残そうとする
弱肉強食の社会を築いているようです。

   

さてさて…

   

私達日本人の特徴としては、
どちらに近いと感じられるでしょうか…

   

もうおわかりですね!

   

私達日本人は、
単一民族国家と言われることもありますが…
実は多民族共生国家…

   

古来より私達日本人は、
渡来人達と争うことなく受け入れ…

   

共存共生を果たしてきた稀有な民族であることは
歴史をみれば分かります。

   

一方大陸の人々は、
チカラの論理で他民族に攻め入っては
その種族の男達を皆殺しにし…

   

自らの種族…
その男性遺伝子の継承を最優先としていました。

   

つまり大陸の民族は、
一見多民族国家のようにみえますが…

   

その中身は
単一民族国家的な思想であったことが伺えます。

   

また近代の多民族国家と言われる北米等…
その歴史はたかだか200~300年程度…

   

遺伝子的に多民族共生国家かと言われれば…
まだまだ歴史的に浅い国家であると言えます。

   

このように…

   

逃げ場のない島国では、
渡来人によって種が滅ぼされるというリスクに対し…

   

争うのではなく
共存共生という生き方が選択され…

   

それが先祖代々
DNAに刻まれているのでしょう。

   

さてこのカラ類達…

   

近年の研究によって、
種の壁を越えた巧みなコミュニケーション能力を
持っていることが分ってきています。

   

例えばシジュウカラの鳴き声…

   

当然他のカラ類達とは
異なった鳴き声…

   

ですが
同じカラ類のヤマガラやコガラ達も

   

そのシジュウカラの鳴き声を理解し…
共に行動していることが分かってきています。

   

時に餌の場所を共有し…

   

時に天敵がいることを共有し…
皆で一斉に立ち向かって威嚇する…

   

天敵と言っても、
ヘビに対してはヘビという言葉…

   

タカに対してはタカという言葉…

   

それぞれに異なった言葉があるのだとか…

   

そしてその言語…
文章としてのパターンは…
なんと分かっているだけでも200パターン以上だとか…

  

いや本当!
凄いですよね!

   

只ここで強調しておきたいことは、
どちらが良いとか悪いとかいうことではなく…

   

自然界の中にも…
野鳥の世界にも…
共存共生…
弱肉強食の世界はあって…

   

どちらもただ単に
特徴でしかないということ…
自然界に善悪はありません。

   

兎角私達人間は、
善悪で物事を見てしまう傾向にあり…

   

正義を振りかざして
悪を正そうとしますが…

   

それが更なる争いのきっかけをつくり…
無限に繰り広げられる対立構造を生み出しています。

   

互いに特徴があっていい
ただそれだけ…

   

カラ類達もイカル達も皆、
それぞれの環境に合わせて
自らの暮らしを変化させてきただけ…

   

余計な争いをすることはありません。

   

そう考えますと…

   

私達日本人の特徴を育んできたもの…

   

それはこの日本がおかれている環境であること…
そのように想像することが出来ます。

   

四方を海(水)に囲まれた島国であり…
その国土の大部分が山林…

   

火山大国であって
地震大国…

   

水(淡水)が豊富で
そのほどんどが軟水…

   

また四季折々の風土があって、
食料資源が豊富…

   

そしてその季節に合わせて
私達は暮らしを変化させてきました。

   

つまり私達日本人は、
自然環境の目まぐるしい変化の中で生きてきた…

   

故に変化への対応能力が
非常に高い民族だったと言えます。

   

だった…
と表現したのは…

   

今多くの人々が、
変化より安定を求めているようにみえるから…

   

この自然界は
常に変化し続けています。

   

その変化に対応出来なかったもの達…
そのもの達…
種族は皆滅んでいきました。  

   

カラ類達の世界でも…

   

彼らは渡り鳥ではなく留鳥…

   

おかれた自然環境の変化に対応し…
そのコミュニケーション能力を発達させ
生き残ってきたのでしょう…

   

さあ私達日本人は、
これからどんな選択をしていくのでしょう…

   

カラ類達の社会をみていますと…
そこには上下関係…
ヒエラルキー型社会はなく…

  

ホラクラシー型社会…
フラットな社会形態であることが分かります。

   

つまり私達日本人の特徴にあった社会システム…

   

それはヒエラルキー社会ではなく…
ホラクラシー社会なのでないかと…

   

またそのフラットな社会だからこそ…
目まぐるしく変化する自然環境と
社会構造の変化に対応出来るのだと…

   

ホラクラシー型のフラットな社会…
そこには私達一人一人…
個人の責任が問われます。

   

今のように、
社会や権力者への責任転嫁等許されません。

   

おかれた環境で臨機応変に
変化へ対応していくこと…

   

自らが変化を望み…
その変化を楽しむこと…

   

それが日本文化の端々で
今もうかがい知ることが出来ます。

   

そして私達は、
この日本のおかれた環境によって育まれてきたこと…

   

このことを忘れてはならないと…

   

だからこそ、
この環境を守っていく必要があり…
これ以上環境を汚してはならないと…

   

森を守り…
海を守り…
水を守る…

   

その結果として…

   

四季が守られ…
美しい自然が守られ…
日本文化が守られます。

   

今世界では
円安の影響もあってか…
日本ブームが起こっています。

   

海外から多くの人々が
この日本を訪れ…

   

この日本の環境と文化を体験し…
そして感動されています。

   

私がカラ類達の社会をみて感動するかのように…

   

今…
もしからしたら…
世界が変わるチャンスなのかもしれません。

   

円安で世界中の人々が日本を訪れ、
そしてその感動を母国に伝える…

   

新しい社会のカタチが、
世界中に伝播する…

   

そんなチャンスなのかもしれませんね!

   

そのためにも私達日本人は、
この環境を守り…

   

そして自らの特徴…
その個性を最大限に発揮していく必要があるのでしょう!

   

今日は我家のリビングから見える景色…

  

愛らしい野鳥達の観察を通して感じたことを
少し綴ってみました。

   

それにしましても…
自然の観察は飽きることがありません。

   

   

   

   

   

   

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